未来を見る
未来が見える,このような感覚を覚えたことはあるだろうか.明らかに今の現実には存在しないものが,未来には生まれ,育ち,当たり前のものになることが想像できるだろうか.
実際に未来に行って見てきたという電波な話ではない.たぶん脳内でごくごく簡単なシミュレーション機能が働いただけなのだと思う.具体的には脳内で何が起きるかというと,
- 現状に不満を覚える.
- 課題を明らかにし,何が必要かを考える.
- どうやってそれを実現できるかを考える.
- 仮にお金と仲間と運が味方してくれるフィーバー状態が続いたとしたら,何年で実現できるか見積る.
- 考えたことは,自分に起こるのではなく,同じようなことを考えた現時点での誰かのこれからの数年間である.
- よって,そのうち実現する.
おそらくこんな感じなのだろう.
あくまでシミュレーションなので,考察していない状態変数の影響が実は大きかったり,前提となる現状認識や課題設定,問題解決法が大きく間違っていると,その未来は実現しないことだってあるだろう.けど,案外いけるんじゃないかとも思う.最近,現実世界と自分の脳内世界の奇妙な一致感があるのは,このシミュレーション能力がそこそこ高まってきた状況証拠なんじゃないかと.自分の未来をイメージして,そこに向かっていくことも,同じようなプロセスなんだと思う.
具体例を出さずにそんなこと言っても説得力がゼロだが,まずは 5 年後に自分で振り返って今考えていることが当たるかどうかを確認することにしよう.
そんなことを考えた,29歳の春.